【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第11章 五条悟④※
直哉はななの首元にキスを落としながら、どんどんななの服を脱がせていく。
全てを受け入れている訳では無いななの体は強張っていた。
それをほぐす様に直哉の手がななを撫でて、唇は優しく触れてくる。
本当はななを牽制しにきたのに、ななの顔を見たら、とりあえずその体に触れたくなった。
(…ほんまアホになったようや……。)
沸き起こる情欲の前では、冷静な判断なんて出来なかった。
今は、この昂りを鎮める事にしか頭が働かない。
「…んっ…直哉くん……。」
触れてくるのが、唇から舌に変わった頃に、ななから声が漏れる。
ギュッと直哉の髪を掴んで、ななは薄っすら目を開けた。
夢中で自分の体を貪っている直哉に、話をしたくても、直哉を止める事が出来なかった。
この満たされた気持ちの後に、ぶり返す様な嫌悪感がくると分かっていても。
この行為を止める事なんて出来ない。