【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第11章 五条悟④※
すぐに東京に行き、ななの部屋に訪れる。
現れた直哉に、ななは目を細めて抱きついてきた。
今までには味わった事のない感覚だった。
いつもこうして同じ様にななの部屋を訪れていた。
そして触れるななは、どこか直哉に合わせていた様だった。
触れる事も、キスをする事も、直哉がするから受け入れてくれる。
ななからは常に、そんな印象を受けていた。
だけど今はどうか。
ななは自分から腕を伸ばして、直哉を求める様に唇を重ねる。
ななから求められるその刺激に、満足する事なんて出来なくて、もっとななの気持ちを求めた。
「なな…、今日はどこまで入るかいな…。」
露骨に体を求めても、もう嫌がるななはいなかった。
直哉の要望を受け入れようと、懸命なななの仕草に、笑みが溢れるばかりだった。