• テキストサイズ

【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第11章 五条悟④※


そのななの反応が、全ての答えで、悟の顔が一瞬曇った。

(ああ、本当に馬鹿な子だ。)

そう思うが、すぐに表情を戻した。




「大変だねーなな、これでもう直哉くんに渡せるモノが無くなっちゃったね。」




ニッコリ笑ってそう言う悟に、ななの顔がさーっと暗くなった。

何も言い返せずに、タオルを持っている手が震えた。




直哉と一線を越えても、拭いきれなかった不安…。

もしこの先同じ事があった時に、もう自分が直哉に捧げられるモノは何もなかった。




「……五条先輩に心配される事は何も無い…。」

すぐに、悟に背を向けて歩き出すが、強がっている事はバレバレだろう。




悟はいちいちななの神経を逆撫でする。

それは1番触れられたく無い逆鱗で、悟の一言一言に全てに苛立ちを覚える。




そんな事、言われる前から分かっていた。

バタンとドアを閉めて、ななは顔を俯かせた。



/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp