【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第10章 禪院直哉②※
「……努力はするで、ななが俺の嫁さんになれるように。
万が一なな以外の嫁を貰うても、ななしか触れへん。」
「……そんなの嫌。」
そんな事に、なながうんと言わないのは分かっていた。
またななの涙が出そうになる。
「分かってるって。
俺にはななだけやで。」
いくら宥めても、また涙が出てしまった。
「…うっ…何で、そんな事したの?」
泣いて問い詰めてくるななは、面倒くさくて、可愛かった。
「……そら……好奇心やな……。」
可愛かったからは言わないでおこう。
またななの涙が止まらなそうだ。
思い切り涙を流して、嗚咽している。
「泣かんとなな。
なながしてくれるんやったら、絶対他の女には頼めへんから。」
「…そんなの出来ないっゔぅっ。」