【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第10章 禪院直哉②※
ななのこの言葉に、全身がゾクゾクする様な快感を覚えた。
「全部?」
直哉の確認に、ななは頷いた。
「せやったらまず、ななの全部見して。」
別に他の女の裸なんて、見たいとは思わへん。
でも、目の前のななは全て目に焼き付けたい。
今までは許して貰えなかった領域に、踏み込めた気持ちの昂りを抑えるのが大変だった。
自分から脱がしたい気持ちを抑えて、直哉はななの反応を待った。
「……直哉くん……。」
グッと自分の胸元の服を掴んで、ななは直哉に言った。
「もう2度と、他の女の人に触れないで、触らせもしないで。」
ななの顔は怒った様でも、悲しそうでもあった。
自分に命令なんて、なな以外なら許せないだろう。
だけど、泣きそうな顔でそう言うななには、愛しさすら感じる。