【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第8章 私の知ってる直哉くん※
与えられた、準2級の髪の毛。
その部位を持って作る呪骸の術式コピー。
昨日とは打って変わって、あっさりと2級呪霊を祓い、ななは呪骸を使いこなした。
沸き起こる負の感情に、ななはその結果をぼんやりとみている。
「……はぁ…… 全然ダメ。」
与えられた呪霊を祓ったのに、悟は及第点を与えるどころか、ため息を吐いて言った。
「何で呪力にムラがあるの?
全然呪力をコントロール出来ていない証拠だっての。」
悟の言っている意味が分からなかった。
呪霊を祓えればいいのでは無いか。
悟はワザとらしくため息を吐いて、ななに近寄った。
ズイッと悟の顔が近付き、サングラスの奥の青い目がななを捉えた。
「1週間…。そのままの呪力でいられるなら合格。」
「?」
悟の言葉に、ななは不可解な顔をすふ。
「ムラなく1週間。
楽しくてもキツくても、その呪力を一定に保てっていってるの。」