【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第8章 私の知ってる直哉くん※
「なな。」
勝手に離れたななに腹が立った。
直哉はななの顎を掴むと、自分に向けた。
「お前は俺の言う通りにしとったらええ。」
低い声で直哉は目を細めて言った。
直哉を見るななに眉間に皺がよる。
……不満そうやな…。
直哉に何が違和感を感じるのに、その正体が分からなくて、ななもモヤモヤしていた。
直哉はフッと笑って、ななにキスをする。
「…帰るわ…。」
そう言ってすぐにベットから立ち上がると、直哉は部屋から出て行った。
いつもなら、最後まで帰る事を惜しむのに……。
その不信感の正体を、ななはすぐに知る事になった。
それは到底。許せない。