【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第8章 私の知ってる直哉くん※
「なな、全然出来てない。
この1ヶ月何してたの?」
悟の呆れた様な、苛立つ様な目線を受けながら、ななは肩で息をして悟を見上げる。
アレからたまに直哉くんは会いに来てくれた。
それ以外の時間では、寝る以外はずっと悟と居る。
「あのさぁー、俺がこうやって手解きするのがどんなに凄い事か分かってんの?
へばってる暇があったら『3級』位サッサっと祓えよ。」
「はぁ…はぁ……分かってるけど……。」
準2級の呪骸を制作するのに、体力だけが奪われる。
「何が出来て無いか分かってんなら、へばって無いでさっさと動け。」
悟の言葉に悔しさからぎゅっと拳を握った。
呪霊を祓うというより。
階級の高い呪骸を練り上げる事を特化して強化してきた。
ななは残り少ない呪力を振り絞って、3級呪霊を祓った。
やってやったというななの顔を見て、悟はため息を吐いた。