【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第8章 私の知ってる直哉くん※
昔は怖いだけだった直哉の目が。
今は自分にだけは優しく向けられる事に。
おかしい位に胸が熱くなった。
もう怖いと感じるだけでは無い。
直哉がどんなに自分を大切にしてくれているか知っている。
直哉の言葉を否定する時はまだ怖いけど。
怒られる怖さだけじゃ無い。
今は、直哉の言うことを聞かなかなった時に、直哉が離れてしまわないか。
そんな気持ちの方が大きかった。
でもこうして呪術師になりたいと言っても、尊重してくれて。
離れていても、こうして会いに来てくれる。
今は何を考えているか分からない、悟の方が怖い。
自分達は大丈夫だ。
ななはそう思いながら、そっと目を閉じた。
この時は本当にそう思っていたんだ……。