【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第7章 五条悟③※
森の中のある程度広い場所に着いたら、悟がななを離した。
「さっさとやろう、傑。」
悟がそう言うと、傑は低級の呪いを出した。
ビクッとななの体が跳ねると、悟はななに髪の毛を一本渡した。
「4級位の術式がある呪術師の髪の毛。
これでアレ祓ってみて。」
ななは髪の毛を受け取ると、藁人形に押し入れて呪力を込めた。
藁人形がズクズクと大きくなって、男の人の形に成った。
初めて他の人の呪力をコピー出来た瞬間だった。
術式について何の説明も無かったのに、藁人形から術式の情報が頭から体まで行き渡った様な感覚だった。
シン・陰流簡易領域だった。
使いやすい…。
ズズっと藁人形が刀を具現化するのを見て、ななはそう思った。
しかし次の瞬間に、ななは傑が出した呪霊にぐるぐる巻きにされた。
「…あ…。」
「…簡易領域出てねぇぞ。」