【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第7章 五条悟③※
「はい、ここ。」
悟は高専の寮をななに案内する。
ななはキョロキョロッとしながら、部屋の中に入ってくる。
建物は古そうだが、寝るだけなら簡易ベットがあるので、申し分無い。
「………………。」
悟は文句も言わず、部屋を見て居るななを黙って見る。
「ちなみに、そのベットは俺がいつも使ってるベットだけど。」
普段は使わないが、泊まり込みの時ならこの部屋を使う。
「……別に構わないです…。」
なんでもいい。
どうせ長く居ないから…。
「…はい、じゃあこれ来て。」
悟から渡されたジャージ。
ポンと手のひらに置かれて、ななはジッと悟を見た。
「…何?なりたいんだろ?呪術師。」
そんなななを、悟は面倒くさそうに頭を掻いて言った。
よく分からない変な人だと思っていたけど。
呪術師になりたいと言った言葉は覚えていてくれた様だ。