【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第1章 禪院直哉の婚約者※
そこで直哉は自分には婚約者が居る事を知った。
血筋とかそういうのらしいが、直哉には余計なお世話だった。
「なら俺が東京行く。」
「💢」
あの親父マジでしばいてきた。
ボロボロになりながらも直哉は天井を見つめながら決意を曲げない。
それなら持久戦だ。
(俺が折れるか、親父が折れるか。)
直哉はふっと笑った。
勝つ自信があったからだ。
何だかんだ直哉は次期当主として、大抵の要望は聞いて貰っているからだ。
それより問題な事があった。
ななが直哉の側で震えているのは。
どうやら直哉が怖いからしい。
(こない良くしとんのに何でや?)
「……直哉くん…目が笑ってなくて怖い…。」
側に居たら食べられそうだ。
「……………。」
ななの言葉はそれなりにショックだった。
それから直哉はいつも笑っている様にした。
「なな。」
笑う様になってななは直哉の顔を見て話す事が多くなった。
こんな事でななの緩んだ顔が見られるなら安いものだ。
丸くなったと言われないのは勿論ななの見ていない所では今まで通りだからだ。
それでもよく笑っていると言う印象は持たれる。