【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第6章 禪院直哉※
「……何で俺がそんな事しとったと思う?」
「え?…私が悪いから?」
勝手に東京に帰ろうとしたり…。
ななの言葉に、直哉は少し笑った。
「俺、他の男がななを見るだけで許せへんねん。
だから、窓も無い蔵にななを置いてん。
誰もななを見れへん様に。」
ななは直哉の言葉を聞いて、直哉の手をぎゅっと握った。
すごくショッキングな話なのに、何故か直哉に触れたくて、ななは握った手に力を込めた。
「どっかでもうやめなあかんと分かっとったのに、結局こうなるまで出来へんかった。」
そして何処に閉じ込めておいても、こうしてこじ開けて攫う奴が居ると分かった。
それには何の意味も無かった。
「そやさかい、帰ったら俺の部屋に一緒に暮らそか。」
「え?」
ニッコリ笑って、直哉はななの頬に手を添えると、またキスをしてきた。