十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第2章 2
再び両足を開かれ翔くんがその奥へと手を伸ばすけど、不思議とさっきみたいな恐怖はない。
寧ろ、早く触って欲しいってゆーか…
翔くんの手が触れてくれるのが、待ち遠しくて仕方ない。
「触る…ね?」
「う、うん… 」
僕の内腿を這って、漸く僕の後ろへと到達する。
そしたらさ、やっぱり僕の身体は硬直してしまう。
「痛かったら言えよ?」
僕を怖がらせないようにだと思うけど、優しく語りかける翔くんに、僕は無言で頷く。
そして…
「あっ…」
唾液を纏った翔くんの指が、ゆっくりと僕の中へと挿って来る。
痛くは…ない。
違和感があるだけ…
「大丈夫そう?」
「う…ん、多分…?」
「何、多分て…」
翔くんは笑うけどさ、他に何て言えば良いのか分かんないんだもん。
「動かすよ?」
もぉ…、一々僕の反応確認しなくても良いのに…
だって…、僕の答えなんて決まってるじゃん?
僕の中で、翔くんの指が静かに動き出し…
動きが激しくなるに連れ、指が増やされ…
最初は違和感しかなかったソコは、久しぶりに感じる引き攣れるような痛みと、それとは別の、ジワジワと下半身…つまり、僕自身を刺激するような感覚へと変わって行って…
「ね、もう僕…」
僕は翔くんの首に両腕を回し、僕を見上げる視線に向かって「キテ」と強請った。