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十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】

第2章 2


「ど…いうこと…?」

翔くんの言ってる意味が分からず、翔くん曰く〝ブッサイクな顔〟で首を傾げる僕。

当然、それまで真剣だった翔くんの顔は一気に崩れ、笑いを堪えているような表情へと変わる。


ってゆうか、ブッサイクって言うのもアレだけど、人の顔見て笑うとか、ちょっと酷くない?


「そんな笑わなくたっていいじゃん! 僕は真剣なのに…」
「ごめんごめん、なんつーかさ、可愛いなぁと思ってさ 」


今更〝可愛い〟とか言われたって、全然嬉しくなんか…ないこともないかも。

〝一応〟僕だって男の子なわけで、可愛いとか言われるのは、正直あんまり嬉しくも感じないけど、翔くんに言われるのは別。

やっぱり嬉しい。


「でも、別れる…ってことでしょ?」
「はあ? 誰がンなこと言った?」


だって今だって中々会えないのに、今以上に会えなくなるってことは、そうゆうことでしょ?


「俺は、智くんと別れるつもりとか一切ないし、この先も一緒にいたいと思ってんだけど?」
「で、でも…」
「だーかーらー、人の話最後までちゃんと聞けって」

言いながら、翔くんの腕が僕の身体を引き寄せ、僕の身体はあっという間に翔くんの胸に包まれた。

そして、僕の耳元で翔くんが囁いた。

「着いて来てくんねぇか?」って。
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