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十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】

第12章 12


僕は翔くんを押し退け、ちょっぴりズキンとするアソコを押さえながら身体を起こした…けど、すぐに押し戻された。

「なに、どこ行くの?」
「ト、トイレに…」


流石にこのままじゃ辛いし…


「トイレなんか行かなくても良いよ」
「で、でもそうゆうわけには…」
「俺がヌイてやるって…」
「だ、だ、だ、だめだよ、そんなの…」


(一応)お互いの気持ちは確認済みたとしても、10年ぶりに会って、いきなり翔くんの〝手〟にお世話になるのはダメじゃん?


「この期に及んで拒むつもり?」
「ち、違っ…」


ただ僕は…


「俺にされるの、恥ずかしい…とか?」
「う…ん」

本音を言えば、こうして翔くんに見つめられてることですら、恥ずかしくてたまらない。

なのにこの上…なんてさ、無理だよ。

「そ…っか…」
「ごめ…」
「…って、俺が納得すると思う?」


へ…?


「あのさ、智くんだけじゃないんだよ? 俺だって… 」

それまでずっと僕を見つめていた翔くんが、不意に僕から視線を逸らす。

その顔は凄く赤くなっていて…

「翔くん…も?」
「俺だって、今のこの状況に滅茶苦茶戸惑ってるし、こんなの超絶恥ずかしいよ。でもさ…」

翔くんの手が僕の手首を掴む。

そして…
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