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十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】

第12章 12


「それ…は、翔くん以外の人…ってこと?」

僕が聞くと、翔くんは呆れたとばかりに肩を落とし、首を横に振った。

「当然だろ」って。

「で、でも、何で翔くんが指輪を?」
「それは、たまたまサイズが同じだったからで、特に意味は無いし、何ならあの写真だって、ふざけて撮っただけだったし…」

そん…な…

「ただ、あの写真がきっかけで、智くんが別の男に…とは、考えても無かったけとね…」
「え…?」


知ってる…の?

どうして…


「アイツ…二宮の奴、本当に何も言って無かったんだ…?」
「ニノ…?」

混乱した頭を抱える僕の隣で、翔くんがクスリと笑う。


…ってゆうか、もう何が何だか分かんないよ…


「アイツさ、風磨のアカウント伝いに俺にDM送って来てさ…。それからかな…、ずっと連絡だけは取ってたんだ」
「そんなこと、僕には一言も…」
「俺が言うなって言ったから」

僕の知らない所で、翔くんとニノが繋がってたなんて…

そんなこと、夢にも思ってなかった。

「じゃ、じゃあ、翔くんは僕のこと…」
「全部知ってるよ。松本って人と関係を持ったことも、二宮とのことも、それから…親父さんのことも、全部ね」


嘘…でしょ…?
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