十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第11章 11
僕はジェシーにそのことは潤さんには黙っておくようにと頼んだ。
だって潤さんが知ったら…
あの人、ただでさえ心配性なのに、僕のこととなると周りが見えなくなっちゃうってゆうか…
それでなくたって、潤さん忙しいし、僕のことで煩わせたくなかった。
なのにジェシーときたら、全部潤さんに喋っちゃうんだもん。
分かってたよ?
ジェシーが嘘がつけなくて、バカ正直な性格だってことは…
でもさ、 〝でも〟なんだよ。
おかげで、潤さんは自分の仕事までほっぽり出して、僕に着いて来るって言い出すし、僕以上に頑固になった潤さんを説き伏せるの、ホント大変だったんだから。
結局、いつでも連絡が取れる状態にしとくからってことで納得して貰ったけど、ジェシーってゆうボディガードがいるのに、その上潤さんまで…ってなったら、僕、本当に自分では何も出来ない人になっちゃうもん。
まあ、それだけ心配してくれる人がいるってことは、有難いことではあるんだけどね。
それにしても気になる。
僕が休憩という名の昼寝をするのは、毎日決まった時間ばかりじゃない。
でも僕が休憩に入ったタイミングで訪れる…ってことは、どっかで見張ってる…ってこと?
え、じゃあやっぱりジェシーの言う通り、ストーカー…なの?