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十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】

第11章 11


潤さんが僕のことを思ってあれこれしてくれるのは、正直有難くもあったし、嬉しかった。

でもさ、ボディガードはチョット…って感じで。

いくら法律で規制はされていても、銃社会であることには違いないし、それに僕みたいなタイプは、色んな意味で狙われ易いってことも分かってる。

でも…なんだよな。

ただ、潤さんは一度言い出したらなかなか聞いてくれないし、お世話になってる以上、あんまり無下にも出来ないしね?

それに、右も左も分からない土地で、ジェシーみたああな人が傍にいてくれたら、心強くはあるし、退屈しなくて済みそうだから。

「機械、動かしてみても良い?」
「良いけど、今日は疲れてるだろうし、明日にしたらどうだ?」
「大丈夫だよ」

確かに、長時間空の上だったし、全く疲れて無いわけじゃないけど、早く機械にも慣れておきたかったし、何より、日本とは気候も材料も違うし…

「分かった、好きにしろ」
「ありがと」

僕は潤さんが外に出たタイミングで、機械の電源を入れた。

本当は粉まで入れて動かしてみたかったけど、潤さんを待たせてる以上そこまでは出来ず…

だってパン作るのって、案外時間かかったりするからさ。

僕はちょっとだけ残念な気持ちになりながらも、動作確認だけを済ませることにした。
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