十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第11章 11
シャワーを浴び部屋に戻ると、先にシャワーを浴び終えたニノが、ベッドの上で大の字になっていた。
僕のベッドなのに…
ってゆうか…
「帰んないの?」
「泊まってく」
ニノが僕の部屋に泊まるのは、最早恒例と言っても過言ではないから、別に驚くことでも無い。
ちなみに、僕がニノの部屋に行ったのは、あの日…今となっては何だか良く分からない理由でセックスをした日が最後。
特に理由なんて無いけど、やっぱり雅紀さんの手前…ってのが大きいのかもしれない。
「そっち詰めてよ」
僕はニノを壁際に押しやろうとした…けど、ニノはテコでも動くもんかって感じで…
「やだよ、智が奥行けよ」
「はいはい…」
僕は仕方なくニノを跨ぎ、壁に沿うようにして横になった。
「おやすみ…」
「うん…」
僕は布団を肩まで被ると、既に半分閉じかけの瞼を完全に閉じた。
でもどうしてだか全然寝付けなくて…
「眠れない?」
「…うん」
片付けやらじゅんやらで、身体はヘトヘトに疲れてるし、凄く眠たいのに、どうしてだか全然眠れない。
「じやあ…さ、アレ…する?」
「アレ…って?」
「決まってんだろ、セックスだよ」
ニノが泊まるって言った時から、何となくこうゆう流れになるんじゃないかと思ってたけど、まさか…だよね?