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十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】

第11章 11


「そう言えば、向こう潤さんと合流するんだっけ?」
「うん」

そう、ニノが寂しがる…ってゆうか、拗ねてる理由の一つは潤さんの存在だ。

潤さんは、僕がムギタで働き始めた頃に言っていた通り僕のスポンサーになってくれた。

ってゆうか、僕は別に頼んでないからね?

寧ろ、迷惑をかけることになるかもしれないって、最初は断り続けてたんだけど、潤さんは失敗しても良いからって言ってくれて…

元々、潤さんは自身で立ち上げた会社の経営もしてるし、最近では投資もしてるらしいから、僕もその中の一つ…なんだろうけど。

だから僕も潤さんの言葉に甘えることにしたんだ。

勿論、今までみたいに甘えて頼ってばかりじゃいられないってことは、十分承知の上での事だけど。

で、その潤さんとは現地で落ち合うことになっている。

「ニノも雅紀さんに連れてって貰えば良いじゃん」

雅紀さんなら、二つ返事でOKするのは確実なんだからさ。

「やだよ」
「なんでよ…」
「だってあの人、いっつも何かしら失くして帰って来るし、それに方向音痴だし…。国内ならともかく、海外なんて絶対無理」

確かに…
そう言われてみれば、ニノが嫌がるのも無理はないか…


ってゆうか、方向音痴に関しては、僕も雅紀さんのこと言えないけどさ。
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