十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第10章 10
凄く迷った。
散々迷って、悩んだ結果、僕は潤さんに相談することを決めた。
実際、潤さんに対しては後ろめたさってゆうかさ、別に悪いことはしてないんだけど、やっぱり苦しめてしまったことへの後悔と、申し訳なさがあって…
だからこそ、潤さんに頼るのは違うと思ってたけど、でも僕だけじゃどうにも決められないんだから仕方ない。
本当は、僕が自分で決めて、自分で選ぼうとしてる道なんだから、誰にも甘えたくはなかったんだけど…
潤さんは僕の話を聞いて、仕事の合間を縫って、わざわざ僕の家まで来てくれた。
イケメン好きな母ちゃんは、潤さんを見るなり興奮しちゃって、あれこれ根掘り葉掘りで…
普段はアクセサリーなんて結婚指輪くらいなのに、ピアスまで着けちゃってさ…
声だって、いつもよりワントーン高めなんだもん。
ビックリだよ、ほんとに…
僕は後で父ちゃんにしっかり報告することを決め、二人分のコーヒーカップが載ったお盆を、母ちゃんの手から奪った。
二階の僕の部屋に潤さんを招き入れると、机の上に山積みになった資料を見た潤さんが一言…
「こんなに集めてどうすんの?」って、溜息混じりに言った。
ってゆうか、どうしたら良いか分かんないから、こうして潤さんに相談してるんですけど?