十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第9章 9
乱れた息を整えようと、深呼吸を繰り返すけど、ニノは僕に落ち着く間も与えてはくれず…
僕の片足を肩にかけ、乱暴に腰を打ち付け始めた。
「ちょ、え…、あっ、あ、あ、あんんっ…」
抜いては突き、また抜いては突きを何度も繰り返され、その度に揺らされる僕は、息をする間もなく喘いだ。
「すげぇ…、智の中、滅茶苦茶熱くて、超気持ちいいんだけど…」
あ、そ…、それは良かったね?
僕はそれどころじゃないのに…
「っていうかさ、人間の体内って、こんなに熱いのな? 知らなかったよ…」
ふーん…って、え?
知らなかった…って、もしかしてニノ…?
嘘…でしょ?
「ああ、やべぇよ…、クセになりそう…」
言いながら、ニノの手が僕の胸を撫で回し、そして胸の先を、指でキュッと摘んだ。
瞬間、僕の身体に電流が流れるみたいな、強い刺激が走った。
「え、嘘っ…、ああっ…、あ、んん…っ…」
僕の腰が、僕の意志とは関係なく揺れ始め、布団を掴んでいた手は、ニノの肩に回された。
「気持ち良いの?」
「う…ん…、凄く…」
「じゃあさ、どこをどうして欲しいのか、俺に教えてよ…」
ニノはやっぱり意地悪だ。
僕が拒めないのを知ってて、こんなこと言うんだから。