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十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】

第9章 9


ニノが僕の後ろに先端を押し付ける。

僕はフッと身体の力を抜いて、ニノを受け入れるための準備をした。

「やっぱ慣れてる人はやること違うね?」
「別にそんなじゃない…し…」


僕だって言う程慣れてる訳じゃないもん。

ただ、こうしないとお互いに苦しくなるだけってことを、僕は今までの経験上知ってるだけ。

だからそんな言い方しないでよ…


そっぽを向いた僕の腰を掴み、ニノがゆっくり…でも全然無く、一気に奥まで中心を捩じ込む。

いくら初めてでもなければ、それなりに経験はあったとしても、これには僕も…それから僕の身体も悲鳴を上げるしかなくて…

だいたい、ニノの大き過ぎるんだよ。
長さもだし、太さだってさ…

「い、痛い…ってば…ぁ…っ…」

涙目になって訴えるけど、ニノは全然聞く耳を持たずって感じで、そのままもっと奥まで捩じ込んで来て…

「ね、無理っ…、抜い…て…っ…」

膝なんて抱えてる余裕もなく、僕は何か縋る物をと手をバタつかせた結果、布団の端を握ることで落ち着かせた。


ってゆうか、さっき僕のことがっついてるって言ったけど、どっちがだよ…

僕なんかより、ニノの方がよっぽどがっついてるじゃん…
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