十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第9章 9
ニノの指はまるで…そうだ、ゲームのコントローラーを操るみたく器用に僕の中動き回って…
「いや…、だめ…、あ、あんっ…」
僕は恥ずかしさも忘れ、これまでニノには聞かせたことのない、甲高くて鼻にかかった声で喘ぎ続けた。
「二、ニノ…、僕、もう…」
やっとの思いで身体を支える膝は、ガクガクと震えていて、今にも崩れてしまいそうだし、それに僕の中心だって雫を垂らし続けて、ニノの布団に無数の染みを作ってるし…
とにかく、身体の全てが限界だった。
「ね、お願…い、も…、欲し…いの…」
ニノだってもう限界なんでしょ?
チラチラと姿見に写るニノわ見れば分かるよ。
だからお願い…
「すげーがっつくじゃん。そんなに欲しいのかよ?」
うん、欲しいよ…、凄く欲しい。
「ったく仕方ないなぁ-…。ほら、上向きな」
そう言ったニノの顔に、いつもの可愛らしさは、欠片もない。
あるのは、これまで僕が見たことが無かった…いや、見ようとしてこなかった〝男の顔〟をしたニノで…
言われるままに、僕は仰向けに横になり、ニノを受け入れ易いように、両手で両膝を抱え込んだ。
「来て…」って言いながら。