十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第9章 9
ニノの指が触れた所がクチュッと音を立てる。
それが僕にとっては凄く刺激的で…
自然と身体が火照って、その火照った感覚が、僕の中心まで伝わる。
ただでさえもうはちきれそうで、触りたくて仕方がないのに…
でも僕はそこに手を伸ばしたい気持ちを抑え、肩越しにニノを振り返った。
するとニノはニヤリと笑って、僕のお尻をピシャリと叩いた。
「痛いよ…」
「ごめんごめん、良くAVとかでやってんじゃん? 一度やってみたくてさ」
「何それ…」
悪趣味過ぎない?
ってゆうか、ニノもAVとか見るんだね?
ちょっと以外かも。
「っていうかさぁ、挿れ易いように開いてよ」
「え…?」
「ケツ、開けって…」
「あ、う、うん…」
僕は肩と両膝で身体を支えながら、着いていた手を後ろに回した。
ベビーオイルで濡れたお尻を両手で開くと、そこにニノの指が触れ…
何の躊躇いを見せることもなく、ニノの指が僕のお尻に突き入れられた。
それも、いきなり三本とか…
流石に無理だよ。
僕は引き攣れそうな痛みと、微かに感じる快感に、ブルリと身体を震わせた。
ニノはそれすらも見逃さず…
「凄いね、智の中。指が溶けちゃいそうに熱いよ」
僕の中を三本の指で乱暴に掻き混ぜながら、ニノは舌でペロリと唇を舐めた。