十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第9章 9
「ねぇ、ローションとか無いんだけど、どうしよっか?」
そっか、そうだよね、急だったから用意する時間も無かったもんね。
それに、以前なら僕も持ち歩いてたけど、今は持ってないし…
「代わりになれば何でも良いよ」
「何でも…って?」
聞かれて僕は部屋の中をグルッと見回した。
「あ、あれ…、あれなら大丈夫と思う…」
僕はテレビ台の上に置かれたベビーオイルを指差した。
ニノは肌があんまり強くなくて、子供の頃から愛用してる物だ。
「こんなんで? マジで?」
「うん…」
「ふーん、そっか…」
ニノはベビーオイルのボトルを手に取り、キャップを外した。
「ケツ出してよ」
「え?」
「だーから、ケツだって」
「あ、あ、うん…」
僕は言われるままその場に四つん這いになり、お尻を突き出した。
「へぇ…、こんななってんのな? つか、こんなとこに本当に挿んの?」
ニノはマジマジと僕のお尻を見下ろし、僕の蕾の周りを指で撫でた。
その触り方が、今までされたことのないような触り方で…
「あ、いや…っ…」
勝手に腰が揺れ、僕の口からは声が漏れた。
そして、僕の声をきっかけに、僕のお尻にベビーオイルがたっぷりと垂らされた。