十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第9章 9
男の子同士のセックス経験がないニノだから、僕が主導権を握らなきゃいけないんだろうな、ってぼんやり思っていた。
あ、ちなみになんだけど、女の子との経験がどうとかは…、実際聞いたこともないし、正直知らない。
でもニノは僕が思ってた以上に慣れてて…ってゆうか、手練てるって感じで…
一度イッたばかりの僕の身体を、全然優しくはないし、寧ろ乱暴だと感じるくらいだけど、丁寧に…全身隈なく撫でてくれて、それから敏感な部分は舐めて…
おかげで(…ってゆうのも変だけど)、ただでさえ敏感で、すぐその気になってしまいがちな僕の中心は、あっという間に二度目の完全状態になり…
「凄いじゃん」
僕を見下ろすニノがニヤリと笑う。
「ぜ、全然凄くなんか…」
「だって自分で見てみなって、マジで凄いから」
まただ。
またニノは、僕に姿見を見るように促す。
「嫌…だよ。見たく…ない…」
でも仕方ないよね?
いくら見たくないと思っても、視界には入っちゃうんだもん。
開いた両足の間で、ニノの手に擦られ、先端からは雫を垂らしながら揺れる、僕の中心がさ…
「ね、凄いでしょ? 気持ちとかなくても、こんななるんだね…」
それは違うよ、ニノ。
そりゃ、〝好き〟の意味は違っても、全然好きでもない人には、いくら僕でもこうはならないから…