十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第9章 9
ってゆうか、いきなり〝舐めろ〟とかさ、こんなこと言われたの初めてなんだけど…
だって今までの人は、キスを交わして、それから身体中いっぱい愛して貰って、それから…
まあでも、ニノとは別に恋人ってわけでもないし、兄弟みたいなもんだし、こうゆうのもあり…なのかもね。
…って、そもそも兄弟でこんなことはしないか。
僕はニノの中心と少しづつ距離を近付け、そして先端を舌先でペロリと舐めた。
僕達の視線は、ずっと絡み合ったままだ。
「それで終わり?」
「え?」
「もっとさ、ちゃんと舐めてよ」
「う、うん…」
僕は口を目一杯大きく開け、ニノの中心を咥えた。
元々そんなに口の大きくない僕は、それだけでもう唇の端が裂けそうで…
それでも僕は頭を動かし、舌を動かし、口の中がニノで埋め尽くされるまで、無心出頬張った。
正直、ニノが気持ち良いと思ってくれてるのかは、僕には分からない。
ただ、たまにニノの口から漏れる息は凄く熱いし、腰だって揺れてるから、多分感じてくれてるんだ…とは思う。
それに僕も…
「知らなかったな、智がそんなエロい顔出来るなんて…。ほら、自分で見てみろよ」
ニノに言われ、視線の先を辿った僕は、壁に立てかけられた姿見に目を向けた。
そこには、素っ裸で両膝を着き、ニノの中心を咥える僕の姿が写っていて…