• テキストサイズ

十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】

第7章 7


斗子さんからのLINEを開くのは、少しだけ怖い気持ちもあった。

きっと書かれてるのは潤さんのことばっかだろうから。

でもそのままにしておくのも良くないかなって、結局僕はLINEを開いた。

そこには案の定とゆうか、やっぱりとゆうか…潤さんと僕とのことを心配することばっか書かれていて…

正直返信に困った。
困ったし、凄く迷ったけど、僕はありのままを斗子さんに伝えた。

別に僕がどう思われようと、今更どうだって良い。

けど、もし斗子さんが潤さんのことを責めるようなことがあったら…それこそ僕はどうしたら良いのか分からなくなってしまう。

だから全て、包み隠すことなく打ち明けた。

僕が全部悪いんだって。

そしたらさ、斗子さん…

「智子ちゃんも辛かったのね」って。
「智子ちゃんは智子ちゃんの思うようにしてい良いのよ」って。

それから、「潤子ちゃんのことはアタシに任せて」って。

僕はその言葉に、冷えきったいた僕の胸が、ほんのりと温かくなるのを感じて、涙が溢れた。

酷い言葉で責められるのも覚悟してたからかもしれないけど…

それでも僕の気持ちは、ほんの少し…だけど軽くなったような気がした。

ただだからといって、たった一日で僕の胸に溢れそうなくらい、積もりに積もった罪悪感が全部消えるわけじゃないけど…
/ 279ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp