十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第7章 7
斗子さんからのLINEを開くのは、少しだけ怖い気持ちもあった。
きっと書かれてるのは潤さんのことばっかだろうから。
でもそのままにしておくのも良くないかなって、結局僕はLINEを開いた。
そこには案の定とゆうか、やっぱりとゆうか…潤さんと僕とのことを心配することばっか書かれていて…
正直返信に困った。
困ったし、凄く迷ったけど、僕はありのままを斗子さんに伝えた。
別に僕がどう思われようと、今更どうだって良い。
けど、もし斗子さんが潤さんのことを責めるようなことがあったら…それこそ僕はどうしたら良いのか分からなくなってしまう。
だから全て、包み隠すことなく打ち明けた。
僕が全部悪いんだって。
そしたらさ、斗子さん…
「智子ちゃんも辛かったのね」って。
「智子ちゃんは智子ちゃんの思うようにしてい良いのよ」って。
それから、「潤子ちゃんのことはアタシに任せて」って。
僕はその言葉に、冷えきったいた僕の胸が、ほんのりと温かくなるのを感じて、涙が溢れた。
酷い言葉で責められるのも覚悟してたからかもしれないけど…
それでも僕の気持ちは、ほんの少し…だけど軽くなったような気がした。
ただだからといって、たった一日で僕の胸に溢れそうなくらい、積もりに積もった罪悪感が全部消えるわけじゃないけど…