十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第6章 6
潤さんの中心を無心で貪っていると、僕の口の中でみるみる太くなって、それから硬くなって…
そしたら…
「智、俺、もう…」
潤さんが僕の中心を解放して、肩越しに僕を振り返るから、僕も潤さんの中心を口から出し、溢れた唾液で濡れた口元を手の甲で拭った。
「挿れ…たい?」
僕が聞くと、潤さんは身体の向きを変え、僕を真上から見下ろす格好になった。
「良い…のか?」
「うん。僕も潤さんが欲しい」
ってゆうかさ、今更確認必要?
きっと潤さんの優しさなんだろうけど、もっと強引でも良いんだよ?
僕は両足を腕で抱え、潤さんを受け入れ易い格好になると、全身の力をスッと抜いた。
そうすることで、受け入れる側も、そして挿れる側も、多少…ではあるけど楽に身体を繋げることが出来るってことを、僕はこれまでの経験から学んだ。
とは言え…
「い…たぁ…ぃ…」
どんなに頭では分かっていても、受け入れる瞬間はやっぱり自然と力は入ってしまうもので…
しかも、あの日…翔くんと最後に夜を共にした日以来、誰一人として受け入れて来なかったから、感覚的には〝初めて〟に近いような状態で…
「う…うぅ…っ…」
僕は歯が折れてしまうんじゃないかってくらいに歯を食いしばり、頭を何度振った。