• テキストサイズ

十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】

第6章 6


「なあ、ブラ…外して良い?」
「う、うん…」

僕が一人落ち込んでいると、潤さんの手が僕の背中に回り、ブラのホックに指をかけた。

でも…

「あれ…、なんでだ?」

きっと潤さんて手先はあまり器用じゃないんだろうね?

ホックを外すのに手こずってるから、笑っちゃう。

「そんな笑う事ないだろ? ブラなんて、触ったこともないんだから」

クスクス笑う僕に文句を言いながらも、なんとかホックを外した潤さんが、汗もかいてないのに額を拭う。

そしてブラの肩紐をそっと落とすと、パラリと落ちたブラの間から、詰めてあったパットがポトッと僕の膝に落ちた。

「色気ないよ…な?」
「し、仕方ないでしょ、だって僕男の子だもん」

僕は落ちたパットを拾うと、サッと背中に隠した。

「確かに、智がもし本当に女の子だったとしたら…」
「好きになってなかった?」
「いや、やっぱり好きになってたと思う」

智は智だから、潤さんの真っ直ぐに僕を見る目が、そう言っているように見えて…

胸の奥にあった氷の塊が、また一つ溶けたような気がした。

僕はされるがままにベッドに押し倒され、覆い被さって来た潤さんの首に腕を絡めた。

頭の芯がボーッとしちゃうようなキスを交わして、それから首筋にもいっぱいキスを受けて、それから…
/ 279ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp