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十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】

第6章 6


一つ一つボタンを外して行く僕の手を、潤さんがジッと見ている。

ただそれだけのことなのに、ドキドキして指が震える。

「なあ…」
「な…に…?」
「まさか女物の下着着けてるとは思わなかったんだけど…」
「え、だってこれは…」


潤さんが用意したんじゃなかったの?


「俺が用意したのは服だけで、下着までは用意してなかったから、ちょっと驚いてな」
「そう…だったんだ? 僕はてっきり…」


じゃあなに、僕、あのオネエさんにハメられたってこと?

なんかおかしいと思ったんだよね…


「ま、どっちでも良いや、可愛いから」


え、そうゆう問題?


「それより、手、止まってるけど?」
「あ、うん…」

言われて僕はボタンにかかっていた手を再び動かし始めた。

そして最後のボタンを外し終えた僕は、潤さんのシャツを肩から落とした。

何度も目にしてる潤さんの裸だけど、こうして改めて見ると、引き締まってるし、程良く筋肉もついてて、男の僕が見ても凄く格好良くて、ちょっぴり憧れてしまうとゆうか、羨ましく感じてしまう。


それに比べて僕の身体ったら…

〝一応〟筋肉はそれなりにあるし、お腹だって目立たないかもだけど、〝一応〟割れてはいる。

でもさ、潤さんに比べたらさ、凄く貧相二思えてくる。
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