十年・愛 〜あの場所で、もう一度君と…〜【気象系BL】
第6章 6
僕は腰を捩って潤さんの手から逃れようとするけど、もう片方の手がセーターの裾から入って来て、厚めのパットが詰まったブラの上から胸を揉んでくるから、どうにも逃げられなくなって…
「あ、あ、あ…んっ…」
思わず漏れた上擦った僕の声を潤さんが聞き逃すことはなく…
「今の声、もっと聞かせてよ」
耳元に低い声で囁かれて、耳朶を甘噛みされたら、敏感になり始めた身体は、些細な刺激ですら簡単に受け入れてしまう。
だから、あえて潤さんに言われるまでもなく、
「あっ…、あんっ…」
勝手に声が出ちゃって…
恥ずかしいんだけどさ、もう自分出は止めることが出来ない。
手で塞ぎたく衝動にも駆られるんだけど、「可愛い」なんて言われちゃったらさ、もっと聞いて欲しいって気持ちにもなっちゃうから不思議だ。
ほんと、僕どうしちゃったんだろ?
こんなこと今までなかったのに…
僕は初めて感じる感情に戸惑いながらも、潤さんに触れられる度に声を上げ続けた。
そうして気が付いた時には、僕はもう上下とも下着だけの姿になっていて、でも潤さんはしっかり服(パジャマだけど…)を着た状態で、それがなんだか不公平な気がした僕は、潤さんのシャツのボタンに手をかけた。
だってさ、僕ばっかってのは良くないもんね?