第4章 出発の準備
負傷者の多い城内から、戦えるピグリンを選び出すのにかなり時間がかかった。
その間、俺は護衛ピグリンから色々話を聞いて置いた。
ドラゴンはどこからともなく現れたとか、なぜか分からないが各所のピグリンブルートを集めているとか。
なのでそのドラゴンはやがて「ブルートドラゴン」と呼ばれるようになり、根城で何やら怪しいことをしているのでは、と話は持ち切りになっているみたいだ。
「怪しいことってなんなの?」
俺は一応聞いてみた。護衛ピグリンは首を振った。
「分かりません。しかし、各所から連れて行かれたピグリンブルートが反乱を起こしたという話も聞きませんから……」
それからぽつりと、ピグリンブルートは洗脳されてドラゴンの部下になったのではないか、と憶測が広がっているようだ。