第2章 ~赤井side~
安室君が去ったのを確認し家を出て女の元に向かった。
目が合い少し微笑んだが彼女には威圧に見えたらしく
『赤井さ………っ!』
そう言い少し怯えていた。
沖矢昴の格好で本当の名前を出され少し焦りが出てしまい低い声色で聞いてしまった。
赤『何故、知っている?』
彼女は狼狽えながら言い訳にも似た言葉を探して紡ごうとしているようで
その様子を見兼ねたボウヤが端的に説明してくれた。
立ち話は何だからと工藤邸に連れて行き
どうしようかと考えていた。
――…逃げようとしていたが、行く場所があるのか?
本当は組織と繋がっていたら??
そう思い声を掛けた。
赤「住む場所は、あるのか?」
『………ないです………。』
もし、ここに一緒に住めるのなら監視も出来る。
私情を挟むのであれば少しタイプだ……。
赤「うむ。………………ここに住むか?」
『え………!い、嫌です!!』
間髪を入れずに、そう答えられ少し寂しい気持ちになった。