第2章 ~赤井side~
耳にイヤホンを当て聞いてみると知らない女の声が聞こえた。
『阿笠博士………?』
その女は阿笠博士とボウヤの名前を呼ぶ。
知り合いか……?と思ったが、すぐにハッとした。
ボウヤが「何故、僕たちの事を知っているの……?」
と問いかけたからだ。
すると女が謝りとお礼の言葉を言い、すぐに走り出す音が聞こえた。
逃がしてはいけない。
そう思うとすぐに玄関に向かった。
家を出ると安室君の姿があり、そっと扉に隠れた。
声は聞こえないが安室くんの体が少し揺れた気がした。
動揺しているのだろうか………。
少し話した所で安室君のスマホが鳴っているのが聞こえた。
電話に出て、彼は何処かに行ってしまった。