第13章 エンドロール
レストランの中に入り名前を伝える。
個室に案内され扉を開けるとタキシード姿の赤井さんが居た。
『うわぁ………、めちゃくちゃかっこいいじゃないですか。』
赤「そうか?照れるな。」
声に出ていたようだ。
ふふと笑い
赤「 紫乃も似合っているぞ。思った通りだ。」
『ありがとうございます………/////』
慣れないコース料理に緊張しながらも舌鼓を打つ。
食事を楽しみ時間がまだあるとBARに誘われる。
お酒を嗜みながら他愛ない会話をする。
夜も更けお酒のせいか、体も熱くなってきた。
赤「少し酔いを醒ますためにホテルの中を歩こうか。」
『楽しそう……!良いですね!!』
BARを出て、そのまま屋上に上がる。
『屋上なんて来れるんですね!』
赤「ああ、宿泊者なら来ても良いとの事だ。」
『へぇー……、綺麗ですねー!』
星空と夜景がキラキラと輝いていた。
何十分か夜景を堪能した。
赤「他も見に行こう。体も冷えてしまうからな。」
屋上を後にし、下の階に降りる。
ビルの案内表を見ると“チャペル”と書いてあった。
『凄い!このホテル、チャペルあるみたいですよ!!』
赤「行ってみるか?」
『良いんですか!?見てみたいです!』
フロントに確認し了承を得てエレベーターに乗る。
ポーンと音が鳴りエレベーターを降りる。
チャペルのドアを開け中に入る。
『うわあっ………!凄い……!!』
赤「結構、広いな。」
『初めて来ました!こんな所で結婚式とか幸せだろうなあ。』
赤「ホゥ………、その言葉覚えておかないとな。」
微笑みながら、そう言い距離が近くなる。