第13章 エンドロール
『ここですか!?こんな凄そうな所ドレスコードとか大丈夫ですか………?』
普通のデートだと思っていたのでカジュアルめの服装で中に入るのを躊躇する。
赤「そう言うと思ってな、ドレスも用意してある。好みが、あると思って借りただけだが。」
そう言い中に入りフロントに居るスタッフに声を掛ける。
お待ちしておりました、と1階の別室に案内された。
様々な色のドレスがずらりと並びキラキラと見える。
『うわあっ………!』
思わず感嘆の声が漏れてしまう。
赤「俺も一旦、着替えてくる。準備が終わったら案内してくれるからな。」
そう言い部屋に居たホテルスタッフにお辞儀をし部屋を後にする。
(どうしよう…………、初めて過ぎて緊張する………。)
その場で硬直しているとスタッフに声を掛けられ誘導される。
もうドレスは決まっていた様で後は着るだけのようだ。
着替えるのをスタッフに手伝ってもらいメイクもドレス用に少し濃くしてもらった。
ス「お似合いですー!」
本心で言っている様な気がして嬉しくもあり、恥ずかしくもあり心がこそばゆい。
『凄い…………。』
ス「赤井様は準備が出来てお待ちいただいてる様なので行きましょうか。大喜びすると思います!」
そうですかね、と呟くとすぐさま
ス「ええ!選ばれている時も凄く楽しそうで、この日を凄く楽しみにしていたと思いますよ。」
そう言い手を引かれエレベーターに乗る。
最上階がBARで、その下の階がレストランになっているようだ。
ポーンと音が鳴り扉が開く。