第13章 エンドロール
色々と水槽の魚を見て周りアシカショーのエリアに着いた。
赤「丁度5分後に始まるみたいだぞ。」
『本当ですね!見ましょう!!』
空いている席に座り始まるのを待った。
音楽が鳴りアシカとトレーナー達が続々と出てきた。
拍手を送り自己紹介を交えながらの芸をアシカたちが披露する。
中盤に、なるとイルカ達も出てきて一緒に芸をしていた。
(前に赤井さんが言った通りだ。こんな凄いの見てなかったんだ………。)
あの時勿体ない事をした、と昔の自分を悔やんだ。
ト「アシカたちに盛大な拍手を!」
パチパチと前に見られなかった分も上乗せして、めいっぱい拍手する。
赤井さんも前とは違う表情でアシカショーを楽しんでいるようだった。
『楽しかったですね!』
赤「やっと見に来れて良かった。」
顔を見合わせ笑っている。
『これから、どうしますか?晩ご飯も前と同じ様に外食に、しましょうか??』
赤「そうしようと思ってな、予約してある。」
『え!?そうなんですか!?!?』
赤井さんに付いて来るよう言われ後ろを歩く。
ふいに赤井さんに手を握られそのまま手を繋いで横を歩いた。
それだけでも嬉しくて心がぽかぽかする。
10分程、歩いた辺りで目的地に着いたようで赤いさんがここだ、とビルを指さす。
大きいホテルの様で見上げて目を凝らさないと1番上が見えない程だった。