第13章 エンドロール
目覚ましをセットして早起きしたつもりだったがリビングに行くと赤井さんは先に起きておりコーヒーを飲んでいた。
『おはようございます。………早いですね。』
赤「楽しみで寝られなくてな……。」
冗談っぽく笑っている姿が可愛らしく見える。
赤「 紫乃が準備出来たら、すぐ出発するぞ。」
『え!?もう、ですか!?…………すぐ準備します!』
パタパタパタと階段を上り自室に戻る。
『お待たせしました。』
赤「いや、大丈夫だ。……………やはり可愛いな、 紫乃は。」
直接的に言われ顔が熱くなる。
『ど、どこに行くんですか?』
赤「以前、行った水族館に行こうと思ってな。この前はお互いに集中して見られなかったからリベンジしたいと思っていたんだ。」
『良いですね!』
『うわあっ…………!やっぱり綺麗………。』
水族館に着き中に入ると1番大きい水槽が出迎えてくれた。
赤「以前と同じ反応で可愛いな。」
ふふと笑い頭を撫でられる。
恥ずかしくなり赤井さんの顔を見る事が出来ず水槽から目が離せなくなってしまう。
赤「あそこに居るのは鮫じゃないか?」
『え!?どこですか!』
赤井さんの指差した方を見ると大きい鮫が悠々と泳いでいる。
『凄い…。大っきい………。』
鮫を見ていると視線を感じ赤井さんと水槽越しに目が合う。
『つ、次!行きましょう……!!//////』
赤「そうだな。………こんなので照れていては身が持たないぞ。」
耳元で、そう言われ更に恥ずかしくなってしまう。