第12章 帰還
コ「1人だと心細いでしょ?僕が付いてってあげるね!」
『ありがとう……。』
赤井さんに怒られるのはコナン君も分かっているのだろう。
察して付いてきてくれるコナン君の優しさが沁みる。
一緒に手を繋ぎ帰路に向かう。
家に着き重い扉を開ける。
『只今、戻りましたー…………。』
ドドドドドと階段を駆け下りる音が聞こえる。
赤「 紫乃か………?」
目が合うと、すかさず抱きしめられる。
赤「心配したんだぞ!無事に帰ってきて良かった……。」
コホンと存在を示すかのようにコナン君が咳払いをした。
それに気づき赤井さんがパッと離れる。
赤「ボウヤ………、居たのか。すまんな………。」
コ「大丈夫だよ!コンビニに居たから一緒に帰って来たんだー。」
じゃあ僕は帰るね、と繋いでいた手を離し足早に帰って行った。
赤「………仲間から、ある程度は聞いている。詳しくは後で聞こう。……怪我は、してないか?」
『大丈夫です………。本当に、ご心配をお掛けしました。』
頭を下げ謝る。
中に入り、お風呂にゆっくりと浸かりベッドに潜る。
(はぁ………、落ち着く。)
そのまま眠ってしまった。
次の日…………
誘拐された事、匿ってもらっていた事を詳しく話した。
ある程度………と言っていたが思っていたより赤井さんの知っている部分が多く驚く。
『誰から聞いたんですか?』
赤「キールからだ。」
『そうだったんですね………。』
赤「 紫乃が売り飛ばされるという情報も手に入れたのでな………。助けてもらう様に手を回してもらった。」
『………ありがとうございます。』