第9章 再会
『私は小さい頃に母が彼氏を作って居なくなったんです、その頃から父に“顔が母に似ている”という理由で性的虐待を受ける様に、なりました。』
沖「ホゥ…………。」
『中学生の時に要さん……病院で会った人に家の事がバレてしまって………助けてもらうように、なったんです。
高校からはバイトを、して1人暮らしを始めました。』
沖「彼とは、どういう関係だったんですか?」
『恩人から恋愛関係のようには、なっていったと思います。
ただ……バイトの帰り背後から襲われたと思ったら要さんで監禁状態に、なりました。』
沖「監禁………ですか。」
コクリ……と頷いた。
『その後は父親と同じ様な事を、されました。
元々恋愛感情があってそういう目で見ていた、助けたのは誰のおかげだ、と脅され言い返せませんでした。
頼る相手も居らず要さんは学校では人気で私は友達も居なかったので事実を述べても誰も信じてくれないでしょう。』
沖「相談も出来なかったのですね………。」
『私は高校卒業後も監禁されていて就職する事も許されていませんでした。
20歳を過ぎてからは何もかも諦めていたんです……そんな時に警察が家を尋ねてきたんです。
あまり詳しくは分かりませんが父が連絡しても返ってこない私を心配して探偵を雇い監禁されている可能性を知り警察に連絡したそうです。』