第7章 告白
『す、好き……とかじゃないです………。』
安「そうですか。」
にこりと微笑まれる。
安「ところで“同居人”と喧嘩したんですよね?
仲直りは、しましたか??」
『うっ…………、それがまだ………。』
安「それは好都合ですね。」
『え?なんて言いました??』
安「いえ、なんでも」
(笑顔が怖いなあ………。)
安「仕事が終わったら少し付き合ってくれませんか?」
『え?どこ行くんですか。』
安「うーん、終わるまでに決めておきますね。」
『…………わかりました。でも“少しだけ”ですからね。』
安「ふふっ、はい
わかりました。」
(少し不安だけど家に帰るのも気まづかったし朝帰りじゃ無ければ大丈夫だよね……?)
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仕事を定時で終わらせ安室さんの愛車に乗り込む。
海を見に行くらしい。
車内では安室さんが気を遣わせないためか話をしてくれた。
安「着きましたよ。」
『ありがとうございます!
わあ、綺麗ですね!!』
安「喜んでもらえて良かったです。」
にこりと笑いながら海と 紫乃を見ていた。
30分近く海を眺め安室さんが“そろそろ行きましょうか”と移動を始める。
安「ご飯でも食べに行きましょうか、それとも行きたい所とかありますか?」
『行きたい所は特に無いです。ご飯で大丈夫ですよ。』
安「わかりました。」