第7章 告白
『ち、違うってばあ!//』
安「そうですよ、同居ですよね 紫乃さん。」
名前を呼ばれ振り返ると、いつの間にか安室さんが立っていた。
『あ、安室さん……、いつからそこに………。』
安「そうですねえ……、“同居人に告白された”って所からですかねえ。」
『1番、最初じゃないですか!
盗み聞きはダメです!!』
安「挨拶は、したんですけど話に集中して聞こえなかったですか?」
意地悪に笑いながら聞いてくる。
口ごもっていると梓さんが話に入ってくる。
梓「本当に2人共、仲良いよね!
でも安室さんもハッキリしないと 紫乃ちゃん取られちゃうよー?」
笑いながら“お疲れ様でーす”とバックヤードへと体を向ける。
『ちょっと止めてください!って帰っちゃうんですか!?』
安「忠告ありがとうございます。お疲れ様です。」
にこりと笑いながら梓さんにそう告げている。
梓「そうだよ!あれ?言ってなかったっけ、今日は安室さんと交代!」
じゃーね!と手をヒラヒラと振りながら裏へと行ってしまった。
お客さんも居ないため急に、しん……と静まり返る。
安「沖矢に告白されたんですか?」
『…………なんの事ですか??』
安「………本当に嘘をつくのが好きですね。」
はあ、と呆れながら少し笑っている。