第6章 デート
……………………
ト「盛大な拍手を!」
アシカショーのトレーナーの声が聞こえハッとする。
考え込んでしまっていた。
赤井さんは………、と思い横を見る。
赤井さんも考えている様で(さっきの電話の事かな………)と思っているとパチリと目が合う。
バッと目をアシカショーに戻し不自然にならない様に見てもいないアシカ達に拍手を送る。
(怪しまれたかな………)
横目で赤井さんを見るとまだ考えているようだった。
(仕事の事考えてるのかな………、それとも…)
赤「 紫乃どうした?そろそろ行くぞ??」
赤井さんの声が聞こえハッとするとアシカショーは
いつの間にか終わっていて、まばらに人が席を立っていた。
『す、すすすすみません!行きましょう!!』
(また変な事考えてた……!)
怪しまれない様に、不自然にならない様にするが赤井さんは訝しげにこちらを見ていた。
『アシカショー凄かったですね!』
沈黙に我慢できず見てもいないのに感想を述べた。
赤「…………そうだな。どれが1番良かったんだ?」
『うっ………、うーんとそうですね………。
あっ!フラフープくぐるのとか凄かったです!!』
赤「ホゥ…………、他にも珍しい事をしていたのにか?」
『え………、えーっと………。』