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マネージャーの推しごと

第2章 練習!



息しないとしぬ。
なんとかスーハースーハーと酸素を取り込む。さっきまで埃っぽかっま部室は先輩の登場によりマイナスイオンに満ち溢れている。
先輩の近くいたらお肌スベスベになるのではないだろうか?
平然を装って先程作った本棚に雑誌達を並べて行く。
関係ないものばかりだと思っていたけど、新しめのバレー雑誌などもあってみんなのバレー愛にほっこりする。
もう少し詳しくなったら見せてもらおう、今見てもきっとわからない。それより早く買い出しに行かないと、ポカリの粉がもう底を尽きている。
「先輩、買い出し行きますけど何か必要なものありま…」
振り向くと上裸の先輩がいた。


上裸の先輩がいた!????
「先輩!まだ私こころのじゅんびがっフっウ!!」
鼻血は出てない、えらいぞ私の鼻。よく持ち堪えてくれた!変な噛み方したけど!
いやいやいや照れてる場合じゃあない!仕事しろ!私の目と脳!!焼き付けろ!!!先輩の上裸!!腹筋えっぐいぞ!?
「テーピング買ってきて」
先輩が通常運転すぎる。一瞬蔑んだ目をしてたけど気のせい気のせい。
しかし私は学習したのである。言ってみるもんだと。
「先輩襲いかかっていいですか」
「だめです」
「じゃあ写真撮っていいですか」
「だめです」
「腹筋触っていいですか」
「だめです」
「さ、先っちょだけでも…!」
「なんの?」

前言撤回。言ってもダメなもんはある。
諦めてお買い物へ行く私に「領収書ちゃんともらってね」と手を振ってお見送りをしてくれた。
近くのドラッグストアでポカリの粉とテーピングを購入する。
先輩の手にテーピング巻きたい。でも怪我はしてほしくない。怪我してなくてもテーピングの練習とか言って縛らせてもらえるかな?
両腕を縛って先輩にあんなことやこんな事できるかな??自費でもう一つテーピングを買っとこ。
お会計を済ませて、領収書をしっかりもらい学校に戻る。
会計担当の先生に領収書を提出して立替分を返金してもらって、用具入れの救急箱にテーピングをしまいポカリの粉をボトルの横に置いて任務完了だ。
部活終了時間までもう少しあるので何か仕事がないか聞きに行ってみよう。
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