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マネージャーの推しごと

第2章 練習!



「次は黒尾先輩にメッセージ送ろ!」
先輩に友達申請をして文字を打ち込む。

な・お疲れ様です!あなたのなまえちゃんです!!
な・ジャージください。
黒・だめです。
な・部活中もジャージ借りていいですか?
黒・ドーゾ
な・ありがとうございます!洗って返しますね。
黒・助かる

文明の力すごい。先輩とメッセージのやり取りをしてしまった。先輩から11文字もお返事がきた。エモっ
後でかわいいスタンプ買お。夜黒尾先輩にスタ爆して既読無視されて興奮しながら眠ろう。
先輩からジャージを借りられたので部活も頑張れそうだ。
朝済ませられなかった部室の掃除をしようと掃除用具を持って部室へ向かう。着替えたみんなとちょうどすれ違い、誰も居なくなった部室の掃除をはじめた。
倉庫よりは埃っぽくない、しかし漫画やら青年雑誌や余計なものが散らばっていてため息が出る。ほんとに週一で掃除してたのだろうか?雑誌を広いあげると見覚えがあった。そういえば山本くんが教室で読んでいたような気がする。
「先輩のもの勝手に捨てられないか…」
柴山くんとか真面目だから、これいらないけど…先輩のものだしどうしよう…的な葛藤があったはずだ。
後で山本くんチョップしておこう。モヒカンぺっちゃんこにしてやろう。
一度写真を撮ってからみんなの荷物を端に寄せる。棚と机をずらして埃を取り除き配置を少し変えて本棚のスペースを作った。
先程撮った写真通りにみんなの荷物を戻す。丸められたジャージをたたみ直しながらふと袖元に目がいく。ぶがぶかでひじの少し下まで折り込んだ先輩のジャージ。ふふふ、頑張ろ。
「先輩卒業したらジャージもらえるかな?」
「ドーゾ」
「いやでも卒業したら悲しいから留年しないかな!?そしたら来年同じ学年!?ってかさっきのメッセージ脳内再生しまくったせいで幻聴が聞こえる。」
くちゃくちゃのジャージ達をたたみ終えて立ち上がると何故か黒尾先輩がいた。
「ドーモ」
はぁあまたニィってしてるうちの推し尊っ
「幻聴じゃなかった!委員会お疲れ様です!」
「留年はゴメンなんで、卒業したらジャージあげる。」
言ってみるもんだな!???喜び過ぎて叫びたいけどちょっと声帯が仕事しない声でない呼吸困難ファンサが良すぎて死人出ますよ先輩。
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