第2章 練習!
私の声にクラスの何人かチラッとこちらをみていて、3組の人たちなんか、研磨が女子と話してる、しかも楽しそう。と、ざわついていてそのせいかバンバンボールをぶつけられていた。
「小さい頃ロクヨンでスマブラやってたなー!ねえ、今度部活ないとき研磨くん家行っていい!?スマブラやらせて!」
「え"ッ!」
「山本くんとか福永くん誘ってさー!みんなでお菓子パーティしながら!ねね、どう?二年生親睦会!(二年生親睦会と称し研磨くん家にお邪魔してあわよくば黒尾先輩も後から登場で部活オフの日にも先輩に会えちゃう作戦)」
微妙な顔をしていた研磨くんだが「まぁ、それなら…。」と渋々了承してくれた。
「じゃあ私山本くんに声かけとくね!研磨くんは福永くんよろしく!」
話がまとまったところで試合終了の笛が鳴った。
私と話す研磨くんに気を取られ3組は負けたようだった。
次は1組との試合。福永くんのいるクラスだ。
1組が、まだ4組と試合中なので山本くんに声をかける。
「山本くん!今度部活ない日に親睦会やろうよ。研磨くんがゲーム貸してくれるみたいだからお菓子パーティしよ!」
「俺はいいけど、よく研磨がOKしたな?」
「すんごいめんどくさそうな顔してたよ。」
「でもまぁ、インハイ予選まで部活休みないけどな。」
「え、土日もないの!?インハイっていつ??」
「来月だな!」
「つまり来月まで毎日黒尾先輩に会えるの?すごくない??」
「ポジティブだな。」
そこで長引いていた1組対4組の試合が終わった。
時間が押していたので休む間もなく、バテバテの1組との試合が始まりノリにノった2組の圧勝となった。
ちなみに福永くんは奇妙な動きで最後までボールを避けてた。
相変わらずの運動神経、うらやましい。
こうして全ての試合を終えて、お荷物の私をかかえながら2組は全勝で優勝した。
苦手な体育が終わって嬉しい反面、もう少し先輩のジャージ着ていたかったと矛盾しながら3位決定戦の2組対5組の試合を眺める。
山本くんが「キャンマァア!!!根性見せろォ!!!」と研磨くんを応援?する声が響く。
外野の根性とは…??