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マネージャーの推しごと

第2章 練習!



「朝弱い人でも食べられるように小さめに作ってみました!」
へーと感心しながらさっそくスコーンをつまみ喰いする2人。
「なんだこれ!めっちゃウマ!」
「すげー、ス⚪︎バみたいだな」
「先輩ス⚪︎バとか行くんだかわいい。フラペチーノとかのむのかな今度デートしましょう奢りますんで。」
さっそくふたつ目のスコーンに手を伸ばす山本くんが、黒尾先輩が意外にも甘党だと教えてくれた。
「よくコンビニでアイスとかカフェオレ買って飲んでるぞ。」
「なにそれめっちゃいい、ストローになりたい。アイスかじってる先輩見たい!今からアイス買ってきやーす!!!」
「おい!これから朝練だっつうの!」
山本くんに首根っこを掴まれて阻止される。
「そうだった…。アイス買うのは放課後にしよう。」
うんうんとうなずく山本くんに「そうじゃないでしょうが。」と小さくため息をつく先輩。ため息吸い込みたい。
ため息つくと幸せ逃げちゃいますよ。

部室へ着替えに行った2人を見送って、私も着替えに行く。
と言ってもジャージがないのでセーラー服の上を脱いでTシャツを着るだけだ。下はスカートのままだけど動き回るわけじゃないから大丈夫かな。できても玉だしくらいだろうし。
「今日は金曜日だからたしか部室と倉庫の掃除と消耗品チェックの日だよね…」
教えてもらったスケジュールをノートを見ながら確認する。
朝のうちに掃除を済ませて、午後は消耗品買い出しに行こうかなーなんて考えながらみんなのドリンクを作るためにボトルを持って給水場へ移動する。
「これ重いんだよなぁ…」
まだ慣れないドリンク作りに没頭していると体育館の方からおはざーすと声がしてきた。
みんなも集まりはじめたのだろう。
急がなきゃと水を汲んでいると犬岡くんが様子を見に来てくれた。
「あ、おはざーす!先輩!」
「犬岡くんおはよう。ごめんね、まだできてなくて…」
「まだ始まるまで5分くらいあるんで大丈夫っすよ!」
手伝います!と申し出てくれて、並んでドリンクを作っていく。
「先輩!今日も差し入れありがとうございました!めっちゃうまかったっす!」
あれも作ったんすかー?なんて世間話をしながら作業を終えてると半分以上ボトルを持って体育館まで運んでくれた。なんていい子なの。

「犬岡くんありがとう!助かったよ〜」
「いえいえ!いつでも言ってください!」

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